研究実績一覧

大麦若葉エキスに関する過去の研究実績の一覧です。

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大麦若葉 抗酸化作用

大麦若葉より分離されたフラボノイドの生物試料に対する抗酸化効果について

「日本薬学会第127年会(2007)」

大麦若葉エキスから分離されたサポナリンとルトナリンの混合物は、肝油、不飽和脂肪酸、血しょう、リン脂質等の生物試料の酸化を抑制した。このことから、フラボノイドの抗酸化剤としての有用性が示された。

John Benedet1,○梅田尚男1,2,上山英夫2,青塚康幸2,安部貞詔2,柴本崇行1

(1カリフォルニア大デービス・環境毒性,2日本薬品開発)

【目的】植物中の抗酸化活性物質、特にフラボノイドは、生活習慣病をはじめとする多くの疾患の原因であると言われている酸化障害を防御すると報告されている。本研究では、大麦 (Hordeum vulgare L. var. nudum Hook) の若葉から分離されたフラボノイド (サポナリン、ルトナリン) の血液、リン脂質等の生物試料に対する抗酸化効果について得られた結果を報告する。

【方法】大麦若葉から得られた搾汁液の噴霧乾燥物をヘキサンで脱脂後、XAD-2 樹脂を担体とするカラムクロマトグラフィーによりサポナリンとルトナリンの混合物 (4:1) を調製した。生物試料:タラ肝油、リン脂質 (レシチンI とII)、w-3系不飽和脂肪酸 (EPA とDHA) 及び血漿をフェントン試薬で酸化し、フラボノイドの混合物を加えて生物試料の酸化によるマロンアルデヒドの生成量をガスクロマ
トグラフィーで分析し、その抗酸化効果を評価した。

【結果】フラボノイド混合物の8 μmol は、タラ肝油の酸化を86%、レシチンI とII の酸化をそれぞれ43 %と69%、EPA とDHA の酸化をそれぞれ53%と69%、血漿の酸化を62 %抑制した。これらの結果は、抗酸化活性物質であるa-トコフェロールやBHT の活性に比べて遜色のない結果を与えた。従って、大麦若葉の搾汁液は、これら抗酸化活性を有するフラボノイドの存在により、各種酸化障害の抑制や食品に対する抗酸化剤として有用性が示唆された。