食品工業 18, 73-82 (1975)

麦類の緑葉は繊維がきわめて強靱であるため従来は人間の食用には供されていなかったが、緑葉から繊維および水分を除去し、とくに細胞膜を破砕するという物理的手段を用いて精製した青汁から得られる粉末中には豊富多様な有用物質がバランスよく含有され、さらに飲料嗜好性においても一般緑葉植物からの青汁に比し、きわめて優れており水分および繊維分がないため含有物質をきわめて高濃度、高能率に服用できるうえ長期にわたって安定に保存できる点で画期的なものである。将来、生野菜の保存および常時随時に簡単に簡単に食用できることになった。

萩原義秀　日本薬品開発株式会社