研究実績一覧

大麦若葉エキスに関する過去の研究実績の一覧です。

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パロアッスル 筋分化

南米パラグアイ原産ハーブ・パロアッスルの筋芽細胞分化促進作用

「次世代を担う創薬・医療薬理シンポジウム(2013)」

マウス筋芽細胞にパロアッスルを作用させたところ、筋細胞への分化誘導を掛けない条件でIGF-1, myogenin, MRF4のmRNA発現を濃度依存的に増加させた。これはパロアッスルが筋芽細胞を筋管細胞への分化を促進することを示唆している。

船木麻美1、木村友紀1、住友麻衣1、佐藤洋美1、石川桃子1、吉田博也2、深田秀樹3、上野光一1
(1千葉大院薬、2(株)インターナショナルホームメディカル、3日本薬品開発(株))

【背景・目的】パラグアイ共和国チャコ地方に自生するキク科の多年生植物Cyclolepis genistoides (一般名パロアッスル)の抽出物をサプリメントとして摂取することで、抗肥満作用・抗動脈硬化作用・血糖降下作用・αグルコシダーゼ阻害作用を示すことや骨格筋量の増加が認められたという報告があり、パロアッスルはメタボリックシンドロームの予防に効果を示すことが期待されている。パロアッスルの抗糖尿病作用発現機序を検討するため、脂肪細胞を用いて行った我々の検討では、パロアッスルにより脂肪細胞の分化が促進され、インスリン感受性ホルモンであるアディポネクチンの発現が上昇するとともに、インスリンシグナルにも影響を与えることを見出している。そこで本研究では、同じくインスリンシグナルの標的である筋肉組織への影響を明らかにするため、パロアッスルの筋芽細胞に対する分化誘導能について検討した。


【方法】C2C12マウス筋芽細胞にパロアッスルの含水アルコール抽出エキス末 (パロティエラ;Palo) を添加し、筋芽細胞増殖に対する影響をMTT assayにて、筋細胞の増殖・分化・肥大を促進するinsulin-like growth factor-Ⅰ(IGF-Ⅰ)及びmyogenic regulatory factorであるmyogenin、MRF4のmRNA発現をReal-time PCR、myogeninのタンパク質発現をWestern blottingにて検討した。また、筋細胞への分化をmyosin heavy chainの免疫蛍光染色にて形態的に評価した。


【結果・考察】PaloはC2C12細胞の筋細胞への分化誘導をかけない条件においてIGF-Ⅰ、myogenin、MRF4のmRNA発現を濃度依存的に増加させた。Paloの添加開始日をday 0とすると、Palo 200 μg/mL の添加により、IGF-ⅠのmRNA発現はday 4において、myogenin のmRNA発現はday 4, 7において、myogenin のタンパク質発現はday 4において無添加群に対して有意に上昇した。これらのことから、Paloにより筋芽細胞から筋管細胞への分化が促進されることが示唆された。筋芽細胞の増殖や筋細胞分化の形態的評価については現在検討中であり、併せて報告する。